アイスランドという国はご存知でしょうか。パッと思いつく人はなかなかいないと思います。国自体知らず、グリーンランドやデンマークなどと、ごちゃ混ぜにする人もいます。
この国は調べると魅力的な部分がたくさんあります。幸福度も高いということで、さっそく見ていきましょう。
1.アイスランドの概要
アイスランドは、ヨーロッパと北米大陸の間に位置する小さな島国です。北緯63度から66度に位置しています。北海道より少し大きい面積で、人口は35万人ほど。首都はレイキャビクです。
この国には、溶岩の大地や氷河といった他の国には見られない豊かな自然が広がっています。オーロラなどの絶景も見られます。夏はそれほど暑くなく、なんと冬もあまり寒くはならないそうです。ただ、夏に吹く風は冷たいです。
アイスランドは火山大国であり、噴火の心配をする人もいますが、実際に噴火して被害が出るのは、稀なケースだそうです。
現在の首相は、アイスランド緑の党の党首であるカトリーン・ヤコブスドッティル氏です。なんと44歳の若い女性です。アイスランドでは、歴代首相を見ても、女性がトップにいることが度々あります。緑の党が初の政権ということで環境政策など目が離せませんね。
2.国旗
北欧諸国は、国旗が似たものが多いですが、これには歴史が関係しています。国旗は1915年に制定されました。
かつてのアイスランドは、ノルウェーやデンマークの支配を受けていたので、その名残で十字旗になりました。
青色なのはアイスランドの海と空を表していて、民族衣装にも取り入れられています。自然豊かな象徴ですよね。
3.観光
ハットルグリムス協会
レイキャビク市の中心に立つ異彩を放つ協会です。高さ74メートルに及ぶ斬新なデザインがほどこされています。最上部は展望台となっています。
ブルーラグーン
アイスランドの温泉地。日本の温泉よりも大きく、700人も入れるそうです。しかし、温度はぬるめ。水着で入る男女混合スタイルです。青白色に染まったお湯は、神秘的のみならず、ミネラル豊富で美肌効果があるそうです。
ストロックル間欠泉
地殻運動が盛んなアイスランドでは、間欠泉(かんけっせん)が見られることで有名です。間欠泉は岩の割れ目から水蒸気や熱湯が吹き上げる現象です。予想不可能なワクワク感が楽しめます。
10世紀に移住したノルウェー人により、全島集会が開かれた有名な場所です。世界初の民主的な議会といわれ、世界遺産に登録されています。また、地球の割れ目「ギャオ」が見られるスポットでもあります。
4.歴史
アイスランドへの人の定住は歴史が浅いといわれ、870年頃から始まったとされます。そして、ノルウェーのヴァイキングとインゴルフルが初の入植者とされています。
インゴルフルは、アイスランドを海から見ると、地面から蒸気が上がっているのが見えたそうです。インゴルフルは、これを煙と勘違いし、「煙たなびく湾=レイキャビク」と名付けました。これが現在の首都の名の由来です。レイキャビクが市として承認されたのは、1786年とずいぶん後になってからでした。
アイスランドの祖先のうち60%の人が、スカンジナビアから来たノース人で、残りはスコットランド人や、アイルランド人の血を受け継いでいます。
アイスランドはヴァイキングの国でしたが、その後デンマークの占領下に置かれました。数百年の間、他国の占領下でした。
独立を果たしたのが1944年です。アイスランドの独立運動の指導者はヨゥン・シグルズソンです。アイスランドのお札に彼の肖像画が描かれています。