エイブラハム・リンカーン。知らない人はいないと思うくらい有名ですよね。アメリカにおける奴隷制に反対し、南北戦争にて勝利を収めた人物であります。
しかし、最期は暗殺されてしまい亡くなります。リンカーンは、今でも歴代大統領の中でトップ3に入るほどの人気を誇っています。エピソードで記憶力も良かったそうです。
どんな人物なんでしょう。見ていきます。
1.生涯
エイブラハム・リンカーンは1809年、ケンタッキー州ハーディン郡に生まれます。父のトマスは農業や大工を生業とし、自分の名前以外は読み書きが出来なかったといいます。リンカーンは子供時代を農場で過ごし、学校で教育を受ける機会はほとんどありませんでした。
イリノイに移住したリンカーンは、様々な職業を経験します。ブラック・ホーク戦争に参加した後、州議員選挙に挑戦しますが落選します。リンカーンが携わった雑貨店は失敗し、多額の負債が残されてしまいます。
再度チャレンジして州議員議員に当選し、法律を学んで法曹界に入ります。その後は連邦下院議員になります。1858年の上議院選挙でリンカーン共和党候補として戦うも敗れます。しかしその後、1860年の大統領選挙で共和党初の大統領として当選しました。
リンカーン当選で危機感を強めた南部は、連邦から離脱し、南北戦争が始まります。4年にもわたる南北戦争でリンカーンは主導権を握ります。1863年に奴隷解放宣言を発表し、南部の再建を計画します。しかし、1865年に暗殺されて亡くなりました。
2.逸話
リンカーンは一時期、弁護士として働いていました。地方をまわっていたので家を空けることが多かったのですがある日、家の前に戻るといつもと違います。見知らぬ建物があったのです。驚いたリンカーンは隣人に道に迷ったといいます。しかし、勘違いで中から出てきたのはリンカーン夫人でした。どうやら、リンカーンが留守中に家を建て替えていたそうです。
リンカーンは記憶力が抜群に良かったと言われています。州議会選挙に立候補して地方で会食をしました。その後10年以上たち、一人の兵士がホワイトハウスに来ます。リンカーン大統領はひと目見るなり、会食したその兵士の名前を見事に覚えていたのです。さらには、兵士が削いでいた研ぎ石の場所まで覚えていたのです。