ギリシャ神話は、小さい頃に絵本などで夢中になった神話です。ギリシャ神話を読めば読むほど面白くて、のめり込んでしまいます。神話に対する一種の憧れもありました。ゼウスが最強だったり、メドゥーサはかっこ良いなと感じていたり。
そんなギリシャ神話の全体像を解き明かしていきます。
1.女神
ガイヤ(大地の象徴)
何もないカオスの状態からガイヤは誕生して、他の何ものよりも先に誕生して宇宙を支配していたとされる原初神で、天の神(ウーラノス)や海の神(ポセイドン)を産み落とした母なる神です。
また魔人や怪物も産んだ原初神としても知られています。ゼウスへの崇拝が広がる以前、ギリシャ人はガイヤを母なる女神として崇拝していました。ガイヤはアテネ、デルフィに祭られています。
ニュクス(夜の女神)
原初神の一人で、夜の女神です。カオスの娘とされ、昼の神のへーメラー、大気の神アイテール、冥界の渡し守カローンを産み出したとされています。
アテナ(戦争の女神)
他にも知恵、文明、数学、戦略を司るのがアテナという神です。生涯処女を通したために処女神としても知られています。
アテナは完全に成長した姿でゼウスの頭から誕生したという普通ではない出生の仕方で描かれ、ゼウスに重い頭痛を与えたのに、彼女はゼウスのお気に入りとなりました。
アルテミス(狩猟の女神)
ゼウスと女神レートーの間に生まれた神で、アポロンとは双子として知られています。勇敢で真っ直ぐな人柄を持ち、古代ギリシャ人では讃えられていました。また、動物や子どもを保護する女神でもありました。
アフロディーテ(愛と美と性の神)
神々の中でも最高の美を持つとされる女神です。アフロディーテは、クロノスがウーラノスを去勢した後に切り取った体の一部を海へ投げ、その時に作られた泡からアフロディーテが誕生したという話があります。
デーメーテール(豊穣の神)
クロノスとレアーの娘であり、ゼウスの姉であり、ポセイドンとの間に女神デスポイアをもうけたことで知られています。後に冥府の神、ハーデースのもとで過ごしたので、これが干ばつや酷暑を招く理由と考えられていました。
ニーケー(勝利の神)
ギリシャ人にとって崇拝されていた女神で、ゼウスの隣に座っていた姿で描かれることもありました。ニーケーがゼウスを助けて、勝利をもたらしたためです。
ヘスティアー(炉の女神)
幸せな家庭生活を送ったり、美味しいものを食べたりした際に、感謝する対象として存在していました。ポセイドンやアポロンから求婚されても、拒否して処女神であったことでも知られています。
ヘーラー(結婚の神)
非常に嫉妬深い神であり、その性格から愛されるよりも恐れられている存在でした。意地が悪く残酷な行為をためらいもなく行ったため、ゼウスは怒り、ヘーラーを金色の鎖で宙吊りにしたとされています。
2.怪物
ピュートーン
巨大な蛇の怪物です。普段は大地の割れ目に住み、神官が祈祷にくれば信託を与えました。自分の都合の良い信託を与えることもありました。ピュートーンはアポロンの矢により殺されました。
双頭の犬です。オルトロスが速い、オルトスが真っ直ぐな、という意味です。性格は落ち着きがなく、せっかちです。ヘラクレスに殴り殺されました。
スキュラ
奇怪な姿をし、上半身は美しい女性で、下半身は魚です。腹部に6つの犬の前半身が生えています。大勢の男性が求婚を申し込みましたが、彼女は拒み続けました。しかし、それに嫉妬した女神の策略により、スキュラーは怪物へと化してしまいました。
テューポーン
怪物たちの王。宇宙に達するほど巨大とされ、暴れまわり全宇宙を崩壊させました。怪物たちの中で最大で最強とされました。眼からは火を放ちました。
グライアイ
3姉妹の老婆。生まれたときから老婆の形をしており、1つの目と1つの歯を共有していました。目の穴や口にはめていました。
3.星座
おひつじ座
ギリシャ神話では、金色の毛を持つ空飛ぶ羊です。プリクソス王子とヘレー王女を守らせるために、ゼウスが送ったとされています。
おうし座
ゼウスがエウロペに恋をしました。そこでゼウスはおうしに化けてエウロペに近づきました。その後、ゼウスは正体を明かし、2人はクレタ島で子をもうけました。
ふたご座
ゼウスの息子で、弟がポルックス、兄がカストルといいました。カストルが戦死したのを嘆いたのでゼウスは、カストルにポルックスの不死性を半々分け与えました。1日おきに、天上界と人間界に暮らさせました。
かに座
ヘラが冒険の時に、かにを使いに出し、ハサミでヘラクレスの足を切ろうとしました。しかし、ヘラクレスは全く気づかずに、かにを踏み潰して殺してしまいました。
しし座
ヘラクレスの最初の冒険が、ネメアの谷の化け物ライオンの退治でした。棍棒で叩いた後に首を絞めて殺しました。
ペルセポネーが冥土の食べ物を口にしたので、地上に戻れませんでした。しかし、ゼウスが救いの手を差し伸べ、4ヶ月ほどプルトーのもとで暮らすようにしました。